「「なにあれ〜?」」
子供たちにそう聞かれ見ている方向に目をやると、見たことのない、白いヘンテコな乗り物が道路を走っている!
バイクほど小さくはないけど、車ほど大きくもない。
丸みを帯びた独特な形で、他に例えようのない、なんとも不思議な乗り物…。
小諸の歴史ある街並みに、近未来的な乗り物が走っているという奇妙で新しい風景だ。
気になってすぐに調べてみると、先ほど見た乗り物は『egg (エッグ)』というらしい。
確かに、名前の通りたまごのような可愛らしいフォルムをしている。
なんでも最近小諸市が始めた事業で、小諸駅周辺を巡ることができるらしい。
き・・・気になりすぎる!!!
ということで、早速乗ってきました!
本記事では、スマートカート「egg」の特徴・乗り方・運行ルート、実際に乗った感想など徹底解説していきます!
本記事の内容
- eggとは?
- eggの特徴
- eggの運行ルート
- egg以外の乗り物
- eggが乗れたイベント
- eggの乗り方・チケット購入
- eggを実際に乗ってみた感想
eggに乗ればただの移動が新しい体験になり、そして、思い出となる。
実際に乗ったからこそ分かる、eggのリアルな感想をまじえて紹介していきます。
eggサイコー!
小諸の街を走るスマートカート「egg」とは?
乗車場所 | 小諸駅周辺 |
運行ルート | 小諸駅周辺 |
運行時間 | 10:30 ~ 16:00 |
料金 | 無料 |
乗車予約 | 不可 |
最高速度 | 20km/時 |
種別 | 側車付きオートバイ |
人数 | 最大4人 |
注意事項 | ・雨天中止 ・乗降の手伝い、荷運び不可 ・スマートフォン必須 |
小諸市の新たな公共交通の構築を目指し、2023年春季の社会実験より、スマートカート eggを近くの乗車スポットに呼出、目的地の近くの降車スポットまで移動することができるカート呼出サービスを提供しています。また、小諸のまちなかで開催されるイベントに合わせた回遊ルートを巡回、ルート上のどこででも乗り降りできます。
引用:縁JOY!小諸
スマートカート「egg (エッグ)」とは、タイのトゥクトゥクのような乗り物で、公道を走れる3輪の電動バイク。
ジャンルで言うと「側車付オートバイ」。
道路交通法上、ヘルメットの着用義務はないので、何もかぶらずに乗車できます。
eggは小諸市の観光のために作られた乗り物で、現在は試行運転中ということもあり、料金は無料。
いずれ有料になる可能性もありますが、現在は無料なので、試しに乗ってみたいという方は無料期間中に乗るのがおすすめ。
そんなeggはタクシー感覚で誰でも利用可能。
観光客はもちろん、地元の人もよく利用するんだとか。
利用者の割合は観光客6割、地元の人4割くらいなんだって!
2022年8月より小諸市で試行運転が開始され、現在もサービスを提供しています。
なかなか乗る機会がない・・・という方は、小諸市内で開催されるイベントで乗車できる機会が多いので、イベント参加ついでに乗っちゃいましょう。
とくに小諸駅に隣接する「まちタネひろば」では定期的にイベントが開催され、eggに乗車できる可能性大!
最新のイベント内容は公式HPをチェックしてみてください。
スマートカート「egg」の特徴
eggの特徴1. 電気で走るエコカー
eggの燃料はガソリンではなく『電気』。
走行時のCO2排出量がゼロなので、環境にやさしい乗り物です。
フル充電で約100kmも走れるんだとか。
音も一般的なバイクに比べて静かなので周りにもやさしく、小諸の街音を聴きながら快適に移動できますよ。
観光バスも電動バスだし、小諸市は最近エコに力を入れているみたい
eggの特徴2. 最高速度が20km/時
eggの最高速度は約20km/時。
20km以上はスピードが出ないように、独自にカスタマイズされています。
ちなみに20km/時は速い自転車、マラソンランナーと同じくらいの速度。
のんびり、ゆっくり、小諸の街を観光しながら移動できますね。
ちょうどいい速さだね〜
eggの特徴3. コンパクトで街中をスイスイ走る
小諸の街中は古い建物が残り、道が狭く、坂が急なところが多い。
そのため、普通の車やバスだと行きづらいところも。
また駐車場が狭い、もしくはない場所もあり、地元民ですがちょっと不便さを感じていました。
そんな小諸の街中でもスイスイ走れるのがegg。
車やバスに比べてコンパクト、タクシー感覚で利用できるので駐車場も不要です。
サイズ感はほぼ人力車!
実際、eggの運行が始まったことにより小諸市街に多く人が訪れるようになったそうです。
そんなeggは小諸市のどのあたりを走るのか、詳しい運行ルートを解説していきます。
スマートカート「egg」の運行ルート
eggの運行範囲は、小諸駅の商店街側(懐古園と反対側)。
運行範囲であればどこでも自由に乗り降り可能。
※特別なイベント時は決まったルートを運行。
- 本町
- 荒町
- 鶴巻
- 相生町
- 与良町
小諸の観光ポータルサイト「縁JOY!小諸」では、運行範囲内のおすすめスポットを紹介しています。
ハム・ソーセージ専門店「デリカデッセン山吹」
老舗和菓子屋「風味堂」
コーヒー専門店「彩本堂」
カジュアルイタリアン「CittaSlow(チッタスロー)」
チッタスローは釜で焼きあげる本格ピザが絶品だよ♪
小諸の街中には、おしゃれで新しいお店が急増中!
既存の蔵や建物をリノベーションして、街並みの景観を壊さないまま新しく生まれ変わっています。
小諸の進化が止まらない!
余談ですが、小諸駅から離れた観光地を巡りたいなら、周遊バス『小諸巡回便』、もしくは相乗りタクシー『小諸巡り便』がオススメ。
eggで行けないところは、周遊バス・相乗りタクシーを活用しよう
小諸市の観光地をめぐる専用バスとタクシーで、下記の観光地に行けます。
バス&タクシーで小諸の観光地を全制覇できるね!
料金は、周遊バスは1,000円(2日間乗り放題)、相乗りタクシーも1人1,000円(1日乗り放題)。※2024年2月現在
両方セットで購入すると1,800円になり、それぞれ別で購入するよりも200円お得。
相乗りタクシーは事前予約必須なので、利用したい方は公式HPにて内容の確認や予約をしてください。
行く場所に合わせて乗り物を選ぼう ♫
このように小諸市では観光に力を入れ、「観光地への移動のしやすさ」も考慮し複数の乗り物の運行を始めました。
目的・用途に合わせて乗り物を選ぶと、移動がさらにスムーズに。
おすすめの乗り物の選び方を下記にまとめています。
迷ったらコレ!
- 小諸駅周辺(商店街側)・・・スマートカートegg
- 小諸駅から離れたところ・・・周遊バス
- 小諸市から違う市の観光地へ行きたい・・・しなの鉄道
- 小諸駅から離れていてバスで行けないところ・・・相乗りタクシー
セット割もあるから、購入前に確認してね
eggや他の乗り物の説明はこのくらいで、次は実際にeggに乗ったイベント内容や乗り方を紹介します。
eggが乗れたイベント「のりものいろいろイベント」
2022年11月3日に小諸駅の隣にある『まちタネ広場』で『のりものいろいろイベント』が開催。
『のりものいろいろイベント』
- グッズ販売
- 段ボール工作
- プラレールで列車遊び
- 美味しいお店が勢ぞろい
- バイクやパトカーに乗れる
- バスの運転席にも乗れるetc…
イベントの様子
乗り物好きにはたまらないイベントだね♫
このようにまちタネ広場では、定期的に面白いイベントが開催されているのでぜひチェックしてみてくださいね。
では早速乗り場へGO!
少し列ができています。
子供に人気なようで、家族連れの方が多く乗っていました。
並んでる間にLINEで「信州こもろこま〜す」を友達登録、デジタルチケット(無料)を購入する必要があります。
eggに乗るならLINEで「信州こもろ・こま〜す」を登録
eggは無料で乗れますが、0円のデジタルチケットを購入します。
スマホでQRコードを読み取り、「信州こもろ・こま〜す」を友達追加。
あとは手順に沿って進んでいくだけなので、数分で終わる簡単な作業です。
無料なのにチケットを購入する理由は、データを取るためらしい。
- 人数
- 年齢
- ルート
- 目的地
- 所要時間etc…
データを元に改善していけば、eggがより進化していきますね!
ちなみに今回はイベントの一環で乗ったので、運行ルートが決まっており好きな場所で乗り降りすることはできませんでした。
もしイベント以外で乗りたいときは、LINEアプリ「信州こもろ・こま〜す」を友達追加し、トップ画面から呼び出しをします。
eggの呼び出し方法
タクシーみたいに便利だね!
スマートフォンを持っていれば誰でも乗ることはできるので、もしもスマホを持っていない方は、この機会に購入するというのもアリですね^^
LINEアカウント「信州こもろ・こま〜す」に登録しておけば、小諸市の最新イベント情報を知ることができます。
小諸市周辺に住んでいる人は自分で調べなくてもイベント情報が送られてくるのでとっても便利。
観光でたまにしか小諸市に行かないという方は、利用時以外は通知をOFFにしておけばOK。
では乗車前のチケット購入が終わったので、さっそく乗ってみましょう!
スマートカート「egg」で小諸市街をぐるっと巡ってみた
eggは車よりもバイクに近いので、車のようなドアはなし。
風を直に受ける作りだから寒いのかな〜なんて思いましたが、座席は電気が通っていてほんわかあったかい。
ひざかけも借りれるので、寒さ対策はバッチリ!
ちなみにeggの席は、前後2列に分かれています。
ある程度大きい子で、なおかつ運転中にちゃんと座っていられる子であれば、後ろの席に子供だけ乗せることも可能。
後部座席は座席横に壁があり、背面も全て覆われているので、前の席より安全性は高いかもしれません。
ただ念のため、乗車前に子供の座る位置を運転手さんに確認してくださいね。
今回は私は前に、子供たちは後ろに乗ったよ!
では準備ができたところで出発!
走行中の様子(GIF)
「「わ〜!たのしい〜!」」
こどもたちは大喜び♪
周りをキョロキョロしながら、何かを見つけて「あれ〇〇だ!」と教えてくれました。
乗ってみて最初に思ったのが、スピードが20km以下なので、ちょうどいい速さだということ。
速すぎると怖い、けれど遅すぎるとなんだかつまらないですよね。
でもeggは「THE・ちょうどいい」スピードなんです。
適度な速度、なおかつ車のようなドアがないことで、オープンカーのような解放感が味わえます。
小諸の風・光・音を直に感じられ、普段行き慣れている小諸の街が、いつもよりなんだか身近に感じました。
乗り物で大事なのは乗り心地ですが、バイク以上、車以下という感じ。
道によっては少しガタガタする所もありましたが、スピードがゆっくりなので、あまり気にならないですね。
eggは街のちょい乗り用なので、そもそも長時間乗ることはありません。
せいぜい片道10分程度でしょう。
快適な乗り心地を求めるのであればタクシー利用をおすすめしますが、観光気分を味わいたいならegg一択。
小諸市街を走ってる!って体で感じられるので、私はむしろ微妙な乗り心地を楽しんじゃいましたw
多少のガタガタが良いのよ。
ということで、楽しい時間はあっという間に終了♫
小諸駅周辺を約10分間ぐるりと巡り、出発地点のまちタネ広場に戻ってきました。
ちなみに小諸のことが色々知りたい!という方は、ぜひ色々運転手さんに話を聞いてみてください。
人気のお店やegg事情について教えてくれますよ^^
あ〜楽しかった♪
eggは小諸の街を支える、最先端の乗り物だった
eggについて色々話しましたが、一言でまとめると乗っていて楽しかった!
結局一番大事なのって、効率よりも感情じゃないですか?
もちろん、移動のしやすさ、無料で乗れるといったメリットがありますが、乗っていて不快であれば次はもう乗らないですよね。
私は地元民なので乗る機会は少ないですが、もしイベントで乗れる機会があるなら100%乗る。
子供たちも「また乗りたい!」と言っていて、街で見かけると「eggだ!」と嬉しそうに教えてくれます。
eggに乗ればただの移動が新しい体験になり、そして、思い出となる。
そう実感しました。
観光客の方はもちろん、地元の人にもぜひ一度乗ってみてほしいなと感じました^^
きっと小諸の街がもっと好きになりますよ。
eggサイコー!
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